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点が繋がり「過去の経験が無駄ではなかった」と気付くには15年かかる

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あの時、違う道を選んでいれば…。

そんな後悔を抱えている方も多いかもしれません。

私自身も、もちろん同じような後悔を抱えてきました。しかし、振り返ってみると、少し前まで「無駄だ」と思っていた経験が、意外な形で今の私を支えていることに気づいたんです。これまで「人生に無駄な経験はない」と、半ば開き直って、色々なことに手を出してきましたが、それらの経験が間違っていなかったと、最近ようやく思えるようになったんです。

まずは私の経験をお話しする前に、Appleの創業者スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチを紹介します。ジョブズは「点と点をつなぐ」という考え方について語っていました。

ジョブズは大学に意義を見出せず中退しましたが、その決断を後に「最善だった」と語っています。中退後も彼は学校の授業に出続け、その中でカリグラフィー(文字を美しく見せる技術)に出会い夢中になります。当時の彼は、この経験が将来役立つなんて思ってもいなかったそうです。しかし、その10年後、Macに美しいフォントが搭載され、カリグラフィーが活かされることになりました。

もちろん、ジョブズのような偉業とは違いますが、私にも「点と点がつながる」という経験があるんです。この記事では、私の大学時代のエピソードを振り返りながら、「後悔を前向きに変える方法」をお伝えします。

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大学時代の選択:将来を考えずに過ごした日々

私が大学時代に所属していたのは、演劇部でした。当時は「将来は役者にでもなれたらいいな」と漠然と考えていたものの、具体的にオーディションを受けるなどの行動は何も起こしていませんでした。

毎週の発声練習や演技の稽古に参加しながらも、「これが将来にどう役立つのか」なんて全く考えていませんでした。ただ目の前の楽しさに夢中になり、未来のことなど一切考えない日々を過ごしていたのです。

むしろ、未来のことから目を逸らすために、サークル活動に参加していたようにも思います。

でも、どんなに「嫌だ」と思っても、未来は必ずやってきます。4年生の春になった私は、演劇部の活動を辞め、遅めの就職活動を始めたのでした。

社会に出てからの迷い:過去の選択を後悔した瞬間

卒業後、私は幸運にも地元のラジオ局に就職できました。就職活動を遅く始めたにもかかわらず、思いのほか良い進路に進むことができたんです。ただ、この時点ではまだ「点と点」はつながっていません。せっかく手に入れた、誰もが羨む職場を、私は2年半で手放してしまいました。

その後、東京に引っ越し、いくつかの職業を経験しました。しかし、自分に合う仕事を見つけられず、転職を繰り返していました。

この時私が感じていたのは、大学時代への後悔でした。

あの時、もっと真剣に将来のことを考えていれば。演劇部ではなく、就職に役立つことを学んでいれば今頃は…。

仕事を辞めたいと思うたびに、そんな後悔が増えていきました。大学時代に積み重ねた演劇の経験が、社会に出た私の人生には何の意味もないように感じられたのです。

特に、自分よりも順調にキャリアを積み重ねている同年代の活躍をSNSなどで見るたびに、「自分の選択は間違っていたのではないか」という気持ちが強くなりました。「あの時、違う道を選んでいたら、今の私は彼らのように輝いていただろう」と。

しかし、それは思い過ごしであると、後になってわかることになります。

点がつながる時:オンライン講座を通じて見えた「過去の価値」

大学を卒業して15年、フリーランスになった私は、オンライン講座の講師を始めました。

ここからが「点と点」の話です。そう、冒頭で書いた演劇の経験を「無駄ではなかった」と思える時が訪れたのです。

オンライン講座の講師という仕事は、自分の経験や知識を活かして、他の人に教えるという新たなチャレンジでした。動画を撮ってオンラインに公開するというのは初めての経験で、最初はとてつもなく勇気がいりました。

ただ、公開後しばらくして受講生からいただいたフィードバックに、非常に嬉しいコメントがあるのを見つけたのです。

講師の声が聞きやすい

そのコメントを見た時、私は気づいたのです。大学生の時に、悩みながらも毎週演劇部で発声練習をしていた経験が、実は今でも自分の中に生きていたということに。

まさに、点と点がつながった瞬間でした。

日常的に使う「声」というものを、意識して鍛えることはあまりありません。そのため、動画で情報発信を始める多くの人が、自分の声の聞き取りづらさや滑舌に悩むことになります。

そこに私の隠れたアドバンテージがありました。演劇部で毎週やっていた発声練習のおかげで、15年たった今でも「聞き取りやすい発声」が身についていたというわけです。

大学時代の自分は将来のことなど考えず、ただ楽しんでいたに過ぎませんでした。しかし、その時の経験が「声を使って伝える」という今の仕事に活かされていることに気づいたとき、「あの経験は無駄ではなかった」という確信を持つことができたのです。

どんな経験も無駄にはならない:点を繋げる力

スティーブ・ジョブズが語ったように、「未来を見て点をつなげることはできない。過去を振り返って初めて点をつなげることができる」。これは本当にその通りだと思います。

私たちは、目の前にあることがどう未来に影響を与えるかなんて、やっている最中には全くわからないんです。でも、振り返ると、それが自分の人生における「点」として繋がっていることに気づくんです。

どんな小さな経験でも、無駄にはなりません。大切なのは、過去の経験に価値を見出し、未来に繋げようとする意思を持つことです。

まとめ:過去の選択を乗り越え、新しい点を繋げる

「もしあの時、別の道を選んでいたら…」という後悔は、多くの人が抱えるものです。しかし、その選択もまた、人生にとって必要な「点」かもしれません。

過去の経験は、未来の自分を形作るための大切なピースの1つになる可能性があるんです。私も、演劇部での経験が15年後にオンライン講座で役立つなんて、思いもしませんでした。

だからこそ、あなたも過去の経験を大切にしてください。そして、これからも新しい点を作り続けてください。いつか必ず、その点はつながり、あなたの人生において大きな意味を持つはずです。

私自身、「将来のために」と言いながら、やりたくもないことを続けていた時期がありました。しかし、そんな生活に意味を感じなくなり、今ではむしろ「心が踊ること」を大切にしています。自分が少しでも「これやってみたい」と感じること、そういう感覚に従うことこそが、将来に役立つものへとつながるんです。私の経験からも断言できます。

たくさんの点を作るためには、自分の殻に閉じこもっていてはいけません。いろんなことに挑戦し、多くの場所に足を運ぶことが重要です。私も、苦手だと思っていたプログラミングやExcelに手を出し、結果的に新しい世界が広がりました。その1つ1つが自分にとって大きな一歩でした。

私たちは、自分が未来に向けてどのような「点」を作っているか、すぐにはわかりません。でも、ジョブズが言ったように、過去を振り返ることで、その「点」がつながっていることに気づく時が必ずやってきます。今、あなたがどんなに小さな経験でも、それが未来の自分を作り上げる「点」になる可能性を秘めているんです。

だからこそ、「これが未来に役立つかどうか?」と考えすぎるのではなく、「今、自分が心からやりたいことにチャレンジしているか?」を大事にしてほしいんです。やってみないことには、何が将来に繋がるかなんて誰にもわかりません。そして、「心が踊る」という感覚は、実は未来を切り開く鍵だったりします。

私も、これからも「心が踊ること」を探し続け、新しい経験にどんどんチャレンジしていきたいと思っています。そんな姿勢が、きっと将来に向けた新しい「点」を作ってくれると信じています。

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