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転職回数が多い人の履歴書・職務経歴書の書き方【7回転職&採用経験者が教えます】

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転職回数が多すぎて履歴書に書きにくい。
職歴を省略したりごまかしてもいい?
書類さえ通れば面接には自信があるんだけど…。

そんなお悩みに答えます。

こんにちは、おるんです。フリーランスでWebマーケティングの仕事をしています。

私はこれまで8回の転職(うち6回は20代)を繰り返してきたジョブホッパーです。アルバイトなども含めると10社以上の職歴があります。最後の8回目では、ついにフリーランスになってしまいました。

さて、そんな私ですが、30代になって入った会社では採用担当として500人以上の書類選考・面接を担当してきた経験もあります。採用する側の視点も知っているジョブホッパーというわけです。

この記事では、ジョブホッパーと採用担当者という両方の目線から、転職回数が多い場合の履歴書の書き方を例文付きで解説します。

結論、転職回数が多くても、書き方を工夫すれば書類落ちしにくい履歴書を作ることは可能です。あなた自身の魅力が最大限に伝わる履歴書を作って書類選考を突破しましょう。

私は、合わない会社はさっさと辞めるべきだと考えています。会社を辞めるかどうか迷っている人は、以下の記事もあわせてご覧ください。

参考:合わない会社はさっさと辞めるべき|1週間で辞めた経験から解説【直感は大切】

私の転職遍歴も何かの役に立つかもしれません。興味があればプロフィールページをご覧ください。

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大前提:転職回数が多いと書類選考は通らない

初めに元も子もないことを書いてしまいますが、転職回数が多いと書類選考は非常に受かりにくいと思った方が良いです。

私の体感的に、転職回数が20代で2回(本当は4回)を超えたあたりから、書類は10回送って1回通れば良い方でした。

企業には「転職回数は○回まで」という採用基準を設けているところは多いです。これは表立って募集要項などに書くことはありません。内部の基準としてあるということです。

書類提出があった段階で転職回数はわかるので、そういった基準を設けている企業には書類すら通らないのです。

ただ、それで諦めろというわけではありません。そうした企業は、そもそも「こちらからお断りだ」という意識を持っておいた方が気が楽だということです。

何度落ちたとしても、あなたのことをわかってくれる企業はあります。めげずに良い書類を作りましょう。

転職回数が多い人のことを企業の採用担当者はどう見ているか

採用担当者はどう見ているか

残念ながら、日本ではいまだに転職回数が多いことがマイナスとして捉えられる文化が残っています。本当にバカバカしいのですが、現実問題としてあることなので仕方がないですね。

これは求職者として求人に応募するときにも感じることです。転職回数の多い私は、履歴書や職務経歴書にどんなに良いことを書いても書類で落とされてきました。

採用応募を受け付ける採用担当者となってからもそれを感じる機会はありました。私のいた会社もそうだったのですが、そもそも企業側には「転職回数は3回まで」などという足切り基準があることがあります。表立って書くことはできない裏基準です。

転職回数が多い人のことを採用担当者がどう見ているかというと、以下の3点が大きいです。

  • 忍耐力がない人なのではないか
  • スキルや能力が低い人なのではないか
  • トラブルを起こしやすい人なのではないか

1つずつ解説していきます。

忍耐力がない人間だと思われる

転職回数が多いと、仕事を任せても途中で投げ出すような忍耐力がない人間なのではないかと思われてしまいます。

特に1年に満たない短期離職を繰り返すと、理由はどうあれ忍耐力を疑われます。

まあ、確かに私自身ジョブホッパーですが、忍耐力がある方だとは言い切れませんね…。

スキルや能力が低い人間だと思われる

仕事を覚えられずに短期間で辞めさせられたのだろうかと採用担当に思われてしまう場合もあります。

特に経験職種にばらつきがある場合はそれを感じます。

私もキャリアの軸が定まらずに色々な会社を受けていた時期に、「経歴に一貫性がないですが、何をしたいのですか?」と聞かれることが多かったです。

トラブルを起こしやすい人間だと思われる

トラブルを起こさないかどうかも、人を見る上で大切なポイントです。

今いる社員とうまくコミュニケーションをとり、チームとして働いてもらいたいからです。

転職を繰り返す人はトラブルメーカーなのではと勘ぐられることも多いです。

転職回数が多い場合の履歴書の書き方

転職回数が多い人の履歴書の書き方を解説

転職回数が多い人は、それだけでマイナスからのスタートです。最初の関門である書類選考は特に力を入れる必要があります。

企業の採用担当者からどう見られているのかを踏まえて、効果的な履歴書の書き方を考えてみましょう。

私が採用担当者として提出された場合に、「これなら合格させる」と思える履歴書の書き方をご紹介します。

志望動機や自己PRに説得力を持たせる

一番大切なのは、転職理由に説得力があることです。履歴書の志望動機や自己PR欄にしっかり書くようにしましょう。

これは必ずしも本当のことを書く必要はありません。考えて欲しいのは、採用担当者が納得するかどうかです。採用担当も誰かの部下です。「納得感」があれば、あなたを採用する理由を上司に説明しやすいのです。

採用担当者のその先の採用責任者に向けて書くことをイメージすると良いでしょう。

例文

私の目標は「フルスタックのマーケター」になることです。

そのためには、20代のうちに○○と□□の経験をなんとしても積まなければならないと考えステップアップしてまいりました。

前職までの5年間で○○と□□については一人称で動けるまでに成長できたと自負しています。

貴社では、この経験を活かして成果を上げたいと考えております。

職種の部分はご自身のものに置き換えて考えてみてください。

書ききれない場合は職歴を省略し職務経歴書で詳細を書く

転職回数が多くなると、職歴欄に書ききれなくなることも多いでしょう。

その場合には次のように省略して書いても問題ありません。

20XX年○○株式会社 入社(20XX年 一身上の都合により退社)
20XX年□□株式会社 入社(20XX年 一身上の都合により退社)
20XX年△△株式会社 入社(20XX年 一身上の都合により退社)

履歴書を含むビジネス文書は「正しく書く」ことよりも「わかりやすく書く」ことが重要です。

省略した職務詳細の部分は、職務経歴書に書きましょう。

非正規雇用を欄外にまとめる

アルバイトや派遣社員などの非正規雇用の職歴は、欄外にまとめて書くのもありです。

欄外に逃すことで、職歴欄をすっきりさせて見せたい部分だけをアピールすることができます。

20XX年○○株式会社 入社(20XX年 一身上の都合により退社)
20XX年○○株式会社 一身上の都合により退社
20XX年X月〜20XX年X月
○○株式会社と□□株式会社にて契約社員として勤務してまいりました。

非正規の職歴での経験が長い場合には、職務経歴書で詳細に書くと良いでしょう。

書きたくない職歴は省いても良い【ただしリスクあり】

職歴を省略するのはあり?

職歴を隠すことは違法ではありません。

経歴詐称で犯罪になるケースというのは、経歴を偽ることにより金銭を得る場合に限られます。例えば、持っていない資格を取得済みと偽ったり、勤めていない会社の社員だと偽ることで追加で手当を得るなどです。

犯罪にならないのなら何をしても良いというつもりはありませんが、あまりにも自分にとって不利なことを馬鹿正直に書く必要はないでしょう。

ここでは、どのようなケースなら省略しても良さそうかを考察します。

ただし、履歴書に嘘を書けば懲戒解雇の対象になることもあります。リスクがあることを念頭に置いて、どうするか考えてみてください。

派遣社員などの非正規雇用の場合は省略可能

前述した通り、アルバイトは派遣社員などの非正規雇用の職歴は省略してもかまいません。

非正規雇用は一般的には職歴とは見なされませんので、省略したことが発覚しても大したことにはなりません。

「非正規雇用なので省略しました」と言えば問題ありません。

試用期間中に短期離職した場合

これは私見ですが、試用期間中の離職も職歴に含めなくてもかまわないと考えています。私は経験した8社のうち3社は試用期間中の離職でした。このうち2社は履歴書に書かず、もう1社は欄外に小さく書くにとどめています。

転職サイトなどには「試用期間中の職歴も漏らさず書きましょう」などと記載がありますが、これはポジショントークです。転職サイト経由で決まった人が経歴詐称をしているとサイトにとって都合が悪いのでこう書かざるを得ないのです。

現実問題、短期離職は今後の就職に不利です。自分に不利な経歴をわざわざ履歴書に書く必要はありません。

入社後の社員の経歴を深掘りするほど人事部も暇ではありません。仕事で問題を起こさない限り、追求されることは滅多にないはずです。私も聞かれたことは一度もありません。

入社後に成果を上げ、会社になくてはならない存在になれば良いのです。

省略できない・しないほうが良い職歴

省略してもバレてしまう職歴、省略しないほうがプラスになる職歴もあります。

履歴書での表現を工夫して有利に進めましょう。

直近の職歴はなるべく省略しない

直前働いていた職場については、省略しても雇用保険の手続きで前職の社名がわかってしまいます。

なので、辞めたばかりの職場については、できることなら省略せずに書きたいものです。ただ、さすがに1週間や2週間で辞めた職歴を書くのは抵抗がありますよね。

どうしても省略したい場合には、その会社ではアルバイトとして働いていたことにしてしまいましょう。手続きで前職の社名がわかったとしても、雇用形態まではわかりません。何か突っ込まれた際には「アルバイトなので省略しました」と答えれば問題ありません。

私も2社(場合により4社)は必ず省略していますが、これまで突っ込まれたことは一度もありません。

それでも省略したくない場合には、転職理由や志望動機に説得力を持たせるの章で紹介した例文のように前向きさをアピールすると良いでしょう。次の例文も参考にしてみてください。

例文

前職に転職した直後に、かねてより志望していた貴社の求人を見つけました。

苦渋の決断ではありましたが、貴社が掲げる「○○」の実現に向けて少しでもお役に立ちたいと考え応募いたしました。

1年以上働いた職歴

1年以上働いた職場については、省略しないほうが良いです。

空白期間が開いてしまうのがマイナスになるのに加え、どんな職場でも1年も働いていれば何かスキルが身についているはずです。

例え受ける会社と全く違う業界や職種だったとしても、書き方次第でプラスに変えることができます。

例文

私の目標は「フルスタックのマーケター」になることです。

ITヘルプデスクでは顧客対応の最前線の経験を、システム開発ではバックエンド開発の要件定義を学びました。どれもここに来るまでに必要な経験だったと自負しています。

貴社ではフロント対応も可能なバックエンド開発に詳しいマーケターとして活躍することが可能です。

できることを一つずつ増やし、貴社に貢献したいと考えております。

このように、「すぐに役に立てる人材だ」ということをアピールするのがポイントです。

書類落ちしても諦めないマインド

書類で落とされても諦めない

転職回数が多い人が書類落ちするのはよくあることです。何度も落ちると気が滅入ってきますが、諦めずに挑戦し続けましょう。

精神力を試される場面ですが、以下2点を念頭に頑張ってみてください。

転職回数の多さで落とす会社には入らない

そもそも転職回数の多さで落とすような会社には入るべきではありません。

経営層の考え方が古いために、入社してからも文化が合わずにさまざまな場面で困らされる可能性が高いです。

書類で落とされたら、「自分に合わない会社の面接を受ける時間を節約できた」と喜びましょう。

ポテンシャルを買ってくれる会社は必ずある

後の方で書きますが、何度も転職できるというのは実はすごいことです。入社試験をその数だけクリアしてきているわけですからね。

あなたのその諦めないマインドを買ってくれる会社も必ずあります。

そうした会社を見つけるために、書類が通るまで受け続けることが重要です。

そもそも転職が多くても不利にならない業界もある

転職回数の多さが不利にならない業界

押さえておきたいのが、転職が多くても不利になりにくい業界もあるということです。

転職してステップアップしていくことが一般的なITや広告などの業界は、転職回数が必ずしもマイナスになることはありません。

同時にスキルを求められる仕事でもありますので、経験を積んで実力をつけることが重要です。

IT業界

ITと聞くとエンジニア職が思い浮かぶかもしれませんが、営業やディレクターなど、技術職ではないものもあります。

こうした職種は未経験でも挑戦しやすく、転職時に過去の経歴を求められにくい傾向にあります。人材不足が常態化しているので、今動ける人を求めているからです。

営業職や接客業など顧客折衝経験があればIT営業やコンサル、コールセンターで働いた経験があればITヘルプデスクで活躍できます。私の働いているWeb業界も、転職回数が問われにくい業界です。

伸びている業界でもあるので、少しでも興味があれば挑戦してみると良いでしょう。

IT業界(Web業界)については以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は読んでみてください。

IT業界で職種にこだわりがないなら、正社員派遣という働き方もあります。詳しくは以下記事をご覧ください。

広告業界

広告代理店や広告制作会社などの広告業界も転職が文化として根付いているので転職回数を理由に落とされることは少ないです。

私自身、広告代理店の求人に応募したことが何度もありますが、書類落ちはほとんどありませんでした。面接でも転職回数について聞かれることはほとんどありませんでした。

もちろん広告業界経験は重視されますが、業界に特化している広告会社なら、異業種からの転職を受け付けている場合もあります。アパレルや小売など、特定の業界経験が長い人であれば、広告業の経験はなくても採用される可能性も高くなります。

ただし業界特性としてブラックな一面もあるのでご注意ください。

参考:【バナナは残業代に含まれません】私が体験したブラック企業あるある

コンサル業界

コンサルティングファームも広告業界と同じく、転職が文化として根付いています。

人材の流動性が高く常に人が足りないプロジェクトが多いので、業界経験が浅くても動きの良さそうな人なら採用されます。

私が以前常駐スタッフとして参画していたプロジェクトでも、「そのまま社員にならないか?」と引き抜きのお話をいただいたことがあります(現職に満足していたので受けませんでしたが…)。

こちらは法人営業経験がある人なら挑戦しやすいでしょう。

職歴が多いのは実はすごいこと

転職回数はステップアップの数

職歴が多いということは、その数だけ採用試験を突破したということでもあります。

就職活動は、「自己分析」「業界分析」「書類作成」「面接」など、さまざまな能力を試される場です。これを何回もくぐり抜けるのは、かなりのエネルギーを使います。

転職を繰り返すのは、実は忍耐のある人にしかできないことなのです。

この点を評価してくれる会社もあるはずです。私も採用担当として転職活動を繰り返す人に接するときには、この点をよく見るようにしていました。

転職回数が多い人は、そのこと自体を自身の強みとしてアピールできないか考えてみましょう。

転職を繰り返したことが周囲からネガティブに捉えられていると気になる方は、以下の記事も読んでみてください。

まとめ

転職回数が多いと忍耐力や能力が低く、トラブルを起こしやすい人だと思われてしまう場合があります。

だからこそ、履歴書や職務経歴書は手を抜かずに作り込みましょう。

履歴書に嘘を書くのはいけませんが、書きたくない職歴を省略するのはかまいません。ただしリスクもあるので、メリット・デメリットのバランスを考えた上で行いましょう。

直前の職歴については必ず伝わるので省略はできません。また、1年程度続けた職種については経験としてアピールできるので書くようにしましょう。

転職回数が多くなるほど、書類で落とされる可能性も高くなります。落とされても、「自分に合わない会社の面接を受けずに済んだ」と前向きにとらえましょう。

転職回数が多いことが不利にならない業界もあります。自分のスキルが活かせて将来性もありそうなら挑戦してみるのも良いでしょう。

職歴が多いということは、その数だけ採用試験を突破したということで、実はすごいことなのです。自信を持って自己PRしてみてください。

また、私のようにあまりにも転職回数が多い方には難しいのですが、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。

例えばウズカレITは、未経験からIT業界への転職を目指す方のためのエージェントです。履歴書の添削や面接対策などを無料でサポートしてくれるので、「転職回数が多すぎる」と悩んでいる方の味方になってくれるはずです。

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ただし、未経験の業界にいきなり飛び込むのはギャンブルみたいなものです。転職の成功率をあげたいなら、プロに教わるのがセオリーです。

スキルや経験がないけどお金に余裕があるのなら、プログラミングスクールに通うのを検討してみても良いでしょう。多くのスクールは、無料でカウンセリングや体験授業を受けることができます。

以下の記事で詳しく書いたので、参考になさってください。

なぜインターネット・アカデミーは30代スキルなしでも転職成功できるのか

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