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ウズカレITの公式サイトを見るマーケターにプログラミングスキルは必要?【実体験から語る】
- Webマーケターにプログラミングスキルは必要?
- Webマーケターがプログラミングを覚えるメリットは?
- プログラミングを学ぶとしたらどの言語?
そんな疑問を感じている方に向けた記事です。
結論、Webマーケターとして高みを目指すなら、プログラミングスキルは必要です。私自身、プログラミングを覚えてから、Webマーケターとしての仕事のレベルが一段階上がったと感じています。
Google アナリティクスなどのマーケティングツールは、プログラミング言語でカスタマイズしてこそ真の威力を発揮するからです。
また、Webマーケティングで必須のフォームやMAなどの新しい施策を行う際に、PHPやJavaScriptなどのプログラムが書けるからこそ工数計算や実装可否判断ができる場面にも何度も出会いました。
さらに、アクセス解析のデータを定期的にレポーティングをするなど、データ集計の自動化にもプログラミングスキルが役立ちます。
これらは、実際にプログラミングができるようになってから初めて気づけたことです。
プログラミングはエンジニアがするもの。マーケターは、サイトを作ったりするわけではないし、自分には関係ない。そう考えている方は、かなり損しています。(広告運用者として働いていた、かつての私です)
当時の自分を叱りつけてやりたいです。
この記事では、Webマーケターがプログラミングを覚えるメリット、どの言語を覚えるべきか、どのように習得すればよいかを解説します。
プログラミングに苦手意識がある方も、この記事を最後まで読んでからプログラミングを学ぶかどうか決めても遅くはありません。
Webマーケティングの知識全般については、Webマーケティングの勉強方法【未経験からプロになるための第一歩】で書いていますので、合わせてご覧ください。
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Webマーケターがプログラミングを覚えるメリット
Webマーケターがプログラミングを覚えるメリットは、大きく3つあります。
- マーケティングツールの活用
- エンジニアと会話ができる(実現可能性の判断、工数計算)
- 業務の自動化
一つずつ順番に解説します。
マーケティングツールの活用
Webマーケティングに携わる方なら、Google アナリティクスやGoogle タグマネージャーは日常的に使っていることと思います。
実はこれらのツールはプログラム言語JavaScriptを使うことで機能拡張できるのです。
具体的には、標準機能では取得できないHTML要素のクリックや、Eコマースサイトの商品トラッキングなどです。
ブラウザ上で動くJavaScriptは、HTML上の文字列や要素の属性を動的に取得することができます。
主にGoogle タグマネージャー上にJavaScriptのプログラムを追加することで、これらの機能を使えるようになります。
実際に実装するのはエンジニアだとしても、マーケターがプログラムの要件を定義したり、想定通りの動きをするかチェックしなければなりません。必然的にプログラム言語の読み書きが必要になります。
エンジニアと会話ができる(実現可能性の判断、工数計算)
プログラミングができることで、エンジニアに実装を依頼するときに、実装の意図や使用する技術を説明できるようになります。
詳細な仕様を伝えられることで手戻りが少なくなり、Webサイトやフォームの制作工数を圧縮できます。
クライアントとの認識の齟齬も減り、結果的に質の高い納品が可能になります。
また、クライアントや上司から機能の希望を伝えられたときに、実現可能なものなのか、どれくらいの工数で実装できるかを判断できるため、非常に頼りにされます。
業務の自動化
日々のレポーティングや情報収集など、Webマーケターの仕事は多岐にわたります。
媒体の数だけ見るべきレポートも増え、クライアントや上司の要望によって切り口を変えたレポートを作成しなければならず、作業は増える一方です。これらを手動で行っていては、データの集計だけで午前中終わってしまった、ということになりかねません。
私の現場では、日次で確認が必要なレポートはすべて自動で集計してメールで配信されるよう設定しています。
Google スプレッドシートのアドオンのみで取得できるものもありますが、より複雑な数値を取る際には、Google アナリティクスのAPIからプログラムを使ってデータを取得しています。
広告運用をメインで行っていた際には、入稿データをExcel VBAを使って作成していました。
プログラミングができることで、単純作業の工数を大幅に(10分の1や100分の1という単位で)減らし、施策の考案や分析など考える仕事に時間を使えます。
ほかにも、プログラミングは大量データの自動取得にも役立てられます。Twitterから特定のキーワードを含むツイートを取得したり、特定のWebサイトから定期的に目的のデータを取り出してリスト化したり、人力では途方もない時間がかかる処理も、プログラムなら数秒から数十分で実行できます。
広告運用が激務でつらいならプログラミングで解決しよう【仕事が10倍速くなる】も参考までにご覧ください。
どの言語を覚えるべきか
プログラミングを覚えるメリットはおわかりいただけたと思います。
では、数あるプログラミング言語の中で、何を学んだらいいでしょうか? 忙しい業務の間に覚えるなら、できるだけ最短ルートをたどりたいですよね。
この章では、必要度の高い順にプログラミング言語を紹介します。
JavaScript
Webマーケターが覚えるべき言語を一つ選べ、と言われたら間違いなくJavaScript一択です。
Webブラウザ上で動くプログラミング言語はJavaScriptのみであり、ほぼすべてのWebサイトには、何らかの形でJavaScriptが組み込まれています。
例えば入力フォームのバリデーションチェックです。ユーザーが入力した電話番号などのデータが想定通りに入力されているかチェックし、正しく入力されていない場合にアラートを表示します。この機能の動作一つでユーザビリティを損ねてフォームから離脱されてしまう要因にもなりえるため、Webマーケターが必要な機能要件を洗い出してエンジニアに実装を依頼することもあります。
また、前述のとおりWebマーケティングツールのカスタマイズにも必要な言語です。Webサイトの画面上から動的にデータを取得したり、ECサイトでは売れた商品の価格をGoogle アナリティクスに送信したりできます。
さらに、Google スプレッドシートなどを自動で操作し、レポートの集計を自動化したりデータを自動で取得したりできます。(Google Apps ScriptというJavaScriptベースの言語を使う)
HTML/CSS
ご存知、Webサイト制作に欠かせないマークアップ言語です。すべてのWebサイトは、HTMLとCSSにより作成されています。
いわゆるJavaScriptなどのプログラミングとは異なり、Webサイトの文書構造の作成と装飾を行う言語です。
Webマーケターとしては、主にタグの中の属性値をGoogle タグマネージャーのトリガーとして使う際などに重宝します。
エンジニアのように一からサイトを立ち上げる必要はなく、代表的なタグの意味や、idやclassなどの使い方を理解できていれば問題ありません。
使うというより、読めるということが重要になります。
PHP
Webサイトのサーバーサイドを担当する言語としてメジャーなプログラム言語です。
フォームに入力されたデータをデータベースに格納したり、データベースに格納されたデータをユーザーに表示したり、メール送信したりと、表面からは見えにくい場所で動いています。
有名なCMS「WordPress」もPHPによって構築されています。
Webマーケターとしては、WebサイトのフォームとMAツールをつなぎこむときに知識として必要になります。
HTML/CSSと同じく、実際に書くというよりは読めることが重要になります。ただし、HTMLよりも難易度は高いため、読めるようになるには実際にある程度書ける必要があります。
Python
近年のAIブームによりメジャーになった言語です。
Web開発で使われることはそれほど多くありませんが、データ収集や自然言語解析などで威力を発揮します。
私の場合は主にスクレイピング(Webサイトを解析しデータを取得すること)に使用しています。特定のサイトからテキストデータを取り出し、広告キーワードの作成を行うなど、データ収集するのに非常に強力なツールとなります。
ちなみに、当ブログのアイキャッチ画像も、Pythonを使用して作成しています。(記事の文字列を取得しWordCloudを作成)
サブスキル
プログラミングと合わせて覚えておくことで、大活躍するスキルを2つ紹介します。プログラム言語ほど学習コストは少なくて済むので、これらを覚えておくだけでもかなり強いです。
SQL
データベース操作に使う言語です。
使い方によってはプログラミングっぽいこともできますが、基本的にはPHPやPythonなどほかのプログラム言語と組み合わせて使います。
Webマーケティングにおいては、MAツールのセッティングやデータ集計に使用します。
Google スプレッドシートをよく使う方は、Query関数というものがSQLに近い使い方をできるので、概念を覚えておくだけで業務効率化にも役立てられます。
正規表現
パターンマッチングに使う記号群です。電話番号やメールアドレス、URLのようなパターン化された文字列を検索したり抜き出したりするのに使用します。
こちらもSQLと同様、プログラム言語と組み合わせて使います。
また、Google アナリティクスやサーチコンソールでは、正規表現単体で複雑な検索を行うことができます。例えば、条件に合うURLやキーワードの数値のみを検索しレポート表示させることが可能です。
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プログラミングの学習方法
プログラミングの学習には様々な方法がありますが、ここでは私自身が習得した方法を紹介します。
私はこれまでの3年間で、Excel VBA、Python、JavaScript、PHPを困らない程度に使えるようになりました。(HTML・CSSはもともと使えました)
複数の言語に寄り道しながらだったため時間がかかりましたが、一つの言語に絞って学習すれば、数週間から数か月で習得できるはずです。
以下で紹介する内容を一つの言語に置き換えて学んでみてください。
どれか一つをやるのではなく、すべてを順番にやってみることをおすすめします。
その①:すでに作成済みのプログラムをメンテナンスしてみる
私のプログラミングとの出会いは、まさにこれでした。
広告運用者として働いていた現場では、Excel VBA(Excelに搭載されているプログラム言語)を使って入稿データやレポートを作成していました。
当時の私はディレクターという立ち位置だったため、ツールの作成やメンテナンスには直接携わっていませんでした。ところがある時、ツールを作成したエンジニアが会社を突然辞めてしまったのです。ほかにVBAを使える人材がおらず、やむにやまれずVBAを学び始めました。
すでに作成してあるプログラムは、コードと完成品の動きを見られるので、それだけで最高の教材になります。
コードを上から順に読んでいき、構成している単語を一つずつ調べては動かすというのを繰り返すことで、基本的な動きを知ることができました。
(ただし、VBAは書く人の癖が出やすい言語なので、最初のころは変な癖がついてしまいましたが……)
その②:参考書籍を通しで読む&コードを書く
VBAでプログラミングに興味を持った私は、そのころ現場のエンジニアが使っていたPythonに手を出しました。
Pythonは、初めて体系的に学ぶプログラム言語です。
書店で参考書を数冊買いあさり、一番わかりやすそうなものから取り組みました。
ここでお伝えしたいのは、一冊読んでわからなくても、本を変えて何度も挑戦してほしいということです。
参考書は、著者との相性が重要です。一度読んでわからなかった概念も、別の本を読むことで理解できたという体験が何度もありました。
(例えばオブジェクト指向の概念など)
プログラミングを学ぶときは、理解できるまで複数の本を読んでみましょう。
※それでも理解できなければ、別の言語から挑戦するのも一つの方法です。
ここでの注意点は、書籍は読むだけでなく、必ず手を動かしてプログラムを書いてみることです。(書籍のコードを丸写しでかまいません)
本を読んだだけで手を動かさない人がいますが、それではプログラミングは身につきません。
その③:Progate
Progate(プロゲート)は、オンラインで学べるプログラミング学習サービスです。
ブラウザ上で手を動かしながらゲーム感覚でプログラミングを学べます。
解説を読んで小テストを解く、というのを繰り返し行うため、初心者の方でも理解しやすいと思います。
ただし、まったくプログラミングに触れたことがない方は、一度書籍で学んでからProgateに挑戦することをおすすめします。というのも、Progateはサクサク進められるので、「やった感」が出てしまいがちだからです。
たくさん問題を解いて実力が付いたように感じても、いざテキストエディタを開くと一行も書けない……という人を何人も見ました。
なので、一度書籍で基礎を学んだうえで、確認用に取り組むのが良いと思います。
ある程度プログラミングに慣れている方は、新しい言語を覚える最初のステップとして重宝します。
その④:Youtube
最後にYouTube動画です。
動画の良いところは、プログラムを書くスピード感を体感できることです。
書籍やProgateは、自分のペースで進められるのが良い点ですが、プログラムを書くスピード感を学ぶことはできません。
動画で実際にプログラムを書く速度を見ることで、プロはこれくらいのスピードで書くものなんだと実感することができます。(自分との実力差に落ち込むこともありますが、必ずできるようになるので安心してください)
また、字面では理解できなかった概念も、動画と音声での説明ならわかりやすい場合があります。書籍の補足資料としても優秀です。
こちらもProgateや書籍と同じく、動画を見ながら自分でもコーディングしてみるようにしましょう。
その他:プログラミングスクール
時間やお金に余裕がある方なら、プログラミングスクールに通うというのも一つの方法です。
本を読むのが苦手だったり、一人で勉強するのが得意ではない人に向いている学習方法でもあります。
たいていのスクールでは現役エンジニアの方が講師をしているので、エンジニアとして働くリアルな話を聞けるというメリットもあります。(エンジニアから好かれるマーケターになる上では重要です)
例えばテックアカデミーであれば、Google Apps Scriptコースがおすすめです。前述の通り、Google Apps ScriptはJavaScriptをベースとしています。マーケターにとって最も必要なプログラミング言語の基本がマスターできる上、実務で即役立つGoogle Apps Scriptによる業務自動化の基礎がマスターできます。
無料説明会も実施しているようなので、少しでも興味があるという方は、とりあえず受けてみるのもありでしょう。
自分に合った学習パターンを見つけましょう!
学習するうえで気を付けること
プログラミング学習にはコツがあります。
それは、必ず成果物を作ること。そして、少しずつでもいいので毎日コードを書くこと。
また、マーケターにとって重要なのは、プログラマーにならなくていいということ。
成果物を作る
書籍やProgateのチュートリアルを終えたら、学んだプログラム言語で何か作品を作ってみてください。
例えばHTML/CSSならウェブサイト(ランディングページのような簡単なもので良いです)、JavaScriptならパスワード生成ツール、PHPなら掲示板などがおすすめです。
どんなものを作るか自分で考えて、それを実現するためにはどのようなロジックが必要か考える。プログラミングの上達には、そのフローが一番効きます。
また、もしもエンジニアとして就職を考えているのであれば、自分で考えて作った作品をポートフォリオとしてまとめておきましょう。まともなIT企業の採用担当者なら、必ず食いついてくれるはずです。
毎日コードを書く
プログラミング学習中は、毎日コードを書きましょう。
自分の作品を作るのが理想ですが、時間が無いときには、書籍に載っているサンプルを書き写すのでもかまいません。毎日10分でもいいのでプログラミングに触れるということが重要です。
プログラミング学習は最初のスタートダッシュは数時間のまとまった時間が必要ですが、ある程度書けるようになったら、毎日コツコツやることで力が付きます。
時間がない社会人は、10分でもスキマ時間を見付けたらプログラムを書きましょう。
仕事の合間でも構いません。テキストエディタなら、社用PCにインストールしても問題はないケースが大半です(ただし、自社のセキュリティポリシーには従いましょう)。プログラマーでなくても文書作成に使いますからね。極論、Windows標準の「メモ帳」でもプログラミングはできます。
隙あらばプログラムを書くという癖をつけてしまいましょう。
プログラマーにならなくてもいい
マーケティングに活かしたいというだけなら、プログラマーのように一から十までスキルを身につける必要はありません。
コードの意味が理解できていれば、実装は本職のプログラマーに任せればよいのです。
プログラミングを学んでみたけれども自分には向いていない、そもそもほかのことに手いっぱいで時間がない、という方も多いと思います。
そういう方は、無理に学習を続けなくても問題ありません。本職はあくまでもマーケティングなので、そちらに影響が出ない範囲で学びましょう。
まとめ
マーケターとしてステップアップしたいなら、プログラミングの知識は必要です。
プログラミングを覚えることで、「マーケティングツールの機能を最大限に使える」「エンジニアと会話ができる」「業務の自動化ができる」というメリットがあります。
マーケターとして習得するおすすめの言語はJavaScriptとHTML/CSSです。
学習法は様々ありますが、読むだけではなく、必ずコードを書くということを心がけましょう。
本職はマーケティングであるということを忘れないようにしましょう。
それらを踏まえた上で、ぜひプログラミング学習に挑戦してみてください。間違いなく、あなたのマーケターとしての価値は数段上がります。
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