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ウズカレITの公式サイトを見る【バナナは残業代に含まれません】私が体験したブラック企業あるある
- 毎日夜遅くまで残業で帰れない
- 働いた分の残業代や休日手当を払ってもらえない
- 上司からのパワハラがひどい
そんなブラック企業にお勤めの方向けの記事です。
こんにちは、おるんです。20代で7社を経験した元ジョブホッパーです。
私がジョブホッピングせざるを得なかった理由の一つがブラック企業問題です。
この記事では、私のブラック企業での実体験を紹介します。
「あるある」と頷いていただいても良いですし、「自分はもっと過酷な会社にいる」と思われる方もいるかもしれません。
ブラック企業で働き続けても、あなたの人材価値が下がるだけで、なんの得もありません。この記事を読んで危機感を抱いた方は、早めに環境を変えることを検討しましょう。
転職に失敗してしまい、絶賛お悩み中の方はこちらもご覧ください。→転職失敗して人生どん底のあなたが元気になるための記事
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勤務時間・休日のあるある
まずは勤務時間や残業時間についてのあるあるです。
残業過多はブラック企業の代名詞とも言えますね。残業時間を減らす(誤魔化す)ために朝早く出勤させたり、タイムカードを改ざんしたりするのもブラック企業によくある手口です。
「本当にこんなことまでするの?」と思われるかもしれませんが、全て実体験です。
定時退社?なにそれ?
ブラック企業にとって定時は、あって無いようなものです。「定時」という概念自体が、ほとんど都市伝説のように感じることもあります。
私の働いていた企業は、定時が9時から18時という標準的なものでした。ただ、実際の出勤時間は朝8時から夜は21時以降(仕事がとりあえず終わるまで)でした。昼休みを除いて、1日12時間労働が標準ということですね。1日4時間の残業、月に80時間が標準の残業時間ということです。この時点で、すでに過労死ラインギリギリとなるわけです。
発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働
過労死ライン – ウィキペディア(Wikipedia)
「標準の」と書きましたが、これに加えて休日出勤が発生します。職場は広告代理店でしたので、休日にイベント対応などで出社する場合がありました。休日出勤をすると代休が与えられますが、これを上司が握りつぶすので実質的に勤務時間が加算されます。
さらに、繁忙期やトラブル発生時には22時から日付が変わる頃まで仕事をすることになるので、実際には月90時間から120時間の残業が常態化していました。
定時1時間前の出勤は当たり前
前の章で少し書きましたが、私のいた会社では、残業時間が少なく見えるよう毎朝8時に出勤することが強制されていました。上司から「8時には会社に来い」と明言されていたため、完全なる業務命令です。
始業時間前に行う仕事も時間外労働ですので、本来なら残業代が発生します。ですが、私の所属していたブラック企業では、当然のように残業代は支払われませんでした。次の章で書きますが、タイムカードは手書きで改ざんしており、「何時に出勤して何時まで働いたか」というのは基本的にどうでも良いことだったのです。
私を含む社員も「どうせ残業代は出ないから」と、勤務時間に対する意識はどんどん下がっていきました。
タイムカードは手書きで改ざん
私のいた会社では、勤怠管理システムを導入しており、パソコン上で出勤時間と退勤時間を打刻していました。入社時「なんだ、ちゃんとしてるじゃん」と思った私は相当甘かったですね。
パソコン上での出退勤時間は、コンプライアンス(笑)的に「やっていますよ」というアピールのためだけのもので、実際の打刻は別の手書きタイムカードで行っていました。「裏タイムカード」が存在したわけです。
会社には30時間分のみなし残業が設定されていました。30時間分の残業代をみなし払いするという制度ですね(これ自体は違法ではありません)。裏タイムカードでは、30時間以内に収まるよう月末に調整が行われていました。
悪質だったのは、これを上司などが書きかえるわけではなく、従業員自らに「修正」と称して手書きで改ざんさせていた点です。会社としては、「間違えて打刻したものを月末に訂正している」という体にしたかったのでしょうね。
こうして、毎月60時間〜90時間のサービス残業が発生していました。しかも、タイムカードの手書きに1時間ほどかかるため、「自分の残業代を削るために、さらにサービス残業をする」という訳のわからない状況です。
別の記事で書きますが、私はこの会社を辞めたのちに、タイムカードを改ざんされて支払われなかった分の給与を取り戻しました。
有給休暇は形だけ
ここまでくると、もはや驚きはしないと思いますが、当然のように有給休暇も取得できませんでした。
正確には、形式的に有給休暇を取得できます。しかし、よほどの理由がない限り、申請時に上司から有給取得当日について「何時に来る?」と聞かれます。「出勤しろ」という無言の圧力ですね。
そういうわけで、在職期間中に慶事や弔事以外で、実質的に有給休暇取得はほぼできませんでした。
休日出勤した際の代休も同様に取得できませんでした。
今考えれば、空気を読まずに休めばよかったのかもしれませんが、当時は黙って従うことしかできませんでした。ブラック企業の体質に染まりきっていたのでしょうね。
お金のあるある
働く理由で最も大きなお金についても、ブラック企業ならではのあるあるが存在します。これが一番インパクトもダメージも大きかったかもしれません。
バナナは残業代に含まれますか?
タイムカード改ざんの章で書いた通り、私の勤めていた会社ではサービス残業が基本でした。
特に印象に残っているのは、残業時に気まぐれに社長から配られるバナナやビールです。残業代を支払っていないことへの罪悪感からでしょうか。
唐突に「バナナ配るからおいで」と言われ、社長の前に社員が列を作ってバナナを受け取るというシュールな光景が広がります。ごくたまに、バナナではなくビールが配られました。それでも残業代は支払われません。
当たり前のことですが、給与は現金以外のもので支払ってはいけません。これは法律で決まっていることです。
賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。
労働基準法第二十四条
バナナで気持ちが収まるわけはなく、退職後にはきちんと未払い残業代を請求しました。
通勤定期券を半年分買わされる
入社してすぐに驚いたのは、通勤定期券を半年分買わされたことです。
多くの定期券は、使用期間を長く設定すると割引になります。JRの場合は1ヶ月分以上の金額が割り引かれるので、かなりお得なんですね。私の所属していた会社では、経費節約のために、この買い方を強制されていました。
従業員が100名程度いる会社だったので、会社としてはかなりのコスト削減にはなっていたでしょうね。
経費を抑えたいという経営サイドの気持ちはわかるのですが、6ヶ月分を前払いさせられる従業員は大変です。10万円近くを一括で払っている人もいました。
この会社以外で定期を半年分買わされる経験はしていないので、結構珍しいケースだったのかもしれませんね。「そういう節約方法があったのか!」という気づきにはなりました(笑)。
交通費の支払いは法律で決まっているわけではないので文句を言う筋合いではありませんが、相対的にはイケてないポイントですね。
経費精算がないせいで不正が横行
定期代も徹底して削減する会社ですので、経費が認められないケースがかなりありました。
イベントを開催するときに、準備の都合上どうしても前日から泊まりがけで行かなければならないのですが、この宿泊費も経費で落ちません。
後半で書きますが、経費が落ちないことが原因で取引先を巻き込んで不正に手を染める社員もいました。
罰金制度がある
極め付けはこれですね。目標を達成できなかったりミスがあったりした場合に、管理職は罰金を取られていました。1,000円くらいの小さい金額ではありましたが、当人たちとしては屈辱だったはずです。
ちなみに、従業員から罰金を取ることも法律で禁止されています。当たり前ですよね。
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
労働基準法第十六条
ブラック経営者あるある
ブラック企業の経営者とはどんな人たちなのでしょうか。この章では、私が見たブラック企業経営者の特徴を書きます。
同族経営
よく聞く話ですが、同族経営の会社はブラック体質になりやすいです。財産を一族内にとどめようとするので、社長と同じ苗字の一度も会ったことのない役員名が名簿に並びます。
彼らにどれだけの役員報酬が支払われているのかは知りませんが、我々従業員がタダ働きした分が名前だけの役員に搾取されているのです。
もちろん同族経営そのものが悪いわけではありません。外部の目が届きにくい分、ブラックなバイアスがかかりやすいということです。
社長が家庭と会社を混同
私のいたブラック企業の社長は70代のおばあちゃん経営者でした。先代社長の奥さんが、そのままスライドして社長になったのです。
主婦経験しかない社長なので、家計のやりくりをそのまま企業経営に持ち込むような人でした。
電気代節約のため、会社では電気を点けることが禁じられていました。来客時のみ、必要な応接室などに明かりが灯ります。外から来た人からすれば、異様な光景だったでしょうね。深夜の残業時にも、限られたエリアにしか電気が点きません(そもそも多くの電球が取り外されていました)。
紙の節約にもこだわりがありました。業務の特性上、販促物の試し刷りのためにコピー用紙をよく使うのですが、書類をシュレッダーにかけることが禁じられていました。裏紙として再利用するためです。クライアントの機密事項に関わるものもあるため、従業員は気が気ではありません。自主規制のために、裏紙利用させたくない書類は社長がフロアにいない時を見計らってシュレッダーにかけていました(もちろん紙屑の証拠隠滅もセットです)。
電気や紙を節約すること自体は素晴らしいことですが、家庭と会社は別物です。必要な無駄さえ惜しむのもブラック経営者の特徴です。
突然始まる大掃除
おばあちゃん社長は掃除が大好きでした。会社の窓や床が汚れていると気づいた瞬間、「年末?」と思うほどの大掃除が始まります。
我々社員は従業員であるとともに清掃員でもあるため従うしかありません。どんなに業務に追われていても、大号令がかかると仕事の手を止めて清掃業務に取り掛かります。クライアントとの約束よりも社長の命令が絶対です。
会社を綺麗にするのは大切です。しかし、これにも限度があります。本業に支障をきたすような掃除は過剰です。
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ブラック企業にいると自分自身が法を犯すリスクも
経費や残業代など、特にお金に関わる部分になりますが、あまりに締め付けられるせいで不正を犯す社員もいました。
例えばイベントの際の宿泊費です。イベントに関わる取引先に仕入れの水増しを依頼し、作った裏金を宿泊費などの経費の支払いにあてていました。こうした取引は日常化しており、かなりまとまった額がプールされているようでした。
会社の金払いが悪いということは、従業員がこうした不正行為に手を染めてしまうきっかけになりうるわけです。
ブラック企業からは早めに脱出しよう
ブラック企業というのは、会社が法令違反をしているだけでなく、その皺寄せで従業員までが不正に手を染める可能性も孕んでいます。働く環境としてふさわしくはないですよね。
もしもあなたがブラック企業で働いているのなら、すぐにでも脱出した方が良いでしょう。
とはいえ、そう簡単にはいかないのが現実でしょう。ここではブラック企業脱出のためのヒントを書いていきます。
人には職業選択の自由がある
ブラック企業を辞める最初のハードルは、上司からの引き止めでしょう。部下が辞めた場合に真っ先に負担が増えるので、結構必死に止めにかかります。
パワハラまがいの引き止めにあったとしても負けてはいけません。職業選択の自由は日本国憲法で定められた権利です。どうしても辞められない場合には、バックレてしまったり、退職代行サービスを利用してでも逃げ出すべきです。
あまりおすすめはしませんが、仕事を飛ぶ(バックレる)という方法もないことはありません。以下で解説しているので参考にしてみてください。
仕事を飛ぶとどうなる?正社員をバックレた経験者がその後のリスクやデメリットを語る
退職代行については以下をご覧ください。
転職活動はしておこう
いつ辞めても良いように転職活動をしておきましょう。
おすすめなのは転職エージェントに登録しておくことです。社外の人と話すことで、ブラック企業ではない「普通の感覚」を思い出すこともできます。自己肯定感が下がってしまったあなたのスキルや強みに焦点を当てて、どんな仕事で力を発揮できるかというアドバイスももらえます。
相性もあるので、複数のエージェントに登録して自分に合った担当者を探してみましょう。
私も利用したことのあるリクルートエージェントは、さまざまな業界に詳しいアドバイザーが所属しているためおすすめです。
一度ブラック企業で働くと「またブラック企業に入ってしまうのでは」という恐怖もありますよね。以下記事では経験をもとにブラック企業の見分け方を解説しています。参考にしてもらえると嬉しいです。
失業手当を活用しよう(辞めてすぐもらえる場合がほとんどです)
雇用保険の被保険者期間が過去2年間に12ヶ月間以上あれば、失業手当の受給が可能です。
離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。
基本手当について – ハローワーク
また、ブラック企業で働いている人の多くが、特定受給資格者の要件を満たすはずです(残業過多やパワハラなど)。これに認定されると、離職票に自己都合退職の記載があったとしても、会社都合退職として扱われます。会社都合退職であれば、通常必要な2ヶ月から3ヶ月間の給付制限期間なしで、すぐに失業給付を受け始めることが可能です。
どういった条件であれば認定されるかは、ハローワークのWebサイトに掲載されています。例えば以下のようなものがありますが、詳しくは引用元のハローワークのサイトをご覧ください。
(2) 労働契約の締結に際し明示された労働条件が事実と著しく相違したことにより離職した者
(5) 離職の直前6か月間のうちに[1]いずれか連続する3か月で45時間、[2]いずれか1か月で100時間、又は[3]いずれか連続する2か月以上の期間の時間外労働を平均して1か月で80時間を超える時間外労働が行われたため離職した者。
(10) 上司、同僚等からの故意の排斥又は著しい冷遇若しくは嫌がらせを受けたことによって離職した者
特定受給資格者の範囲 – ハローワーク
ご自身がどんなケースに当てはまるか、ハローワークに相談してみましょう。
まとめ
ブラック企業のあるあるを、実体験を元に書いてきました。後で笑い話にできるものから、笑えないようなコンプライアンス違反まで、実態を知ることができたと思います。
もしもあなたがブラック企業で働いているのなら、自分自身が不正の片棒を担ぐことになる前に逃げ出しましょう。
辞めた方が良いのはわかっているけど辞められない。上司に怒られそうで怖い。会社や取引先に迷惑をかけたくない。そもそも時間がなくて転職活動もできない。
そんな方もいらっしゃると思います。実際、私も月に100時間前後の残業をしていた頃は満足な転職活動ができませんでした。逃げ出したい気持ちばかりが先行して十分に会社選びをできなかった結果、転職先も早期離職する結果となってしまいました。一度ブラック企業に勤めると、負のスパイラルを断ち切るのが難しくなってしまいます。
今振り返ってみれば、ブラック企業で働いている人に必要なのは、心のゆとりだと思います。当面の収入不安を解消できる人は、まずは会社を辞めて、ゆっくりと考える時間を作ってみると良いでしょう。
手に職を付けて自由なキャリアを手に入れよう
- 将来について漠然とした不安がある。
- クリエイティブな仕事に憧れがある。
- 場所や時間にとらわれない自由な働き方がしたい。
でもスキルがない…。
そう諦めていませんか?
あなたの行動一つで、未来はいくらでも変わります。私自身、Web業界に転職することで、場所や時間の自由を手に入れました。
ただし、未経験の業界にいきなり飛び込むのはギャンブルみたいなものです。転職の成功率をあげたいなら、プロに教わるのがセオリーです。
スキルや経験がないけどお金に余裕があるのなら、プログラミングスクールに通うのを検討してみても良いでしょう。多くのスクールは、無料でカウンセリングや体験授業を受けることができます。
以下の記事で詳しく書いたので、参考になさってください。
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